Monday, March 7, 2011

目がヒリヒリ。

月曜日の朝、起きるなり、ミスター夫の opportunity病 が
再発していました。

今回はノックアウトされた感じです。

 ミスター夫の opportunity病。 これは、まさに、病です。

やっと、あやしい人物たちがいなくなって、さあ、作品作りに
打ち込んで、これからコンクールにも応募して、という時に、
またもや、わけのわからない話に有頂天。

ミスター夫の作品は、美しくて、叙情的で、ノスタルギックで。





Untitled

14歳の女の子
の唇。

2007年作品。
壊れやすくて、
美しい、クリスタル
グラスをイメージして
撮影に挑んだ一枚。






個人の方で、ご自分の娘さんをモデルにして、こういう作品を
つくれないか、という申し出があります。

今、現在、一人の方の娘さんの作品を制作中です。

そこで、おもいついたのが、結婚式。
花嫁になる娘さんの姿を、ひとつのアートとして
残したい方がきっといらっしゃるはず。

そういう方をターゲットに、作品を展開してみよう、と
提案したのが1週間前。 今月中に、なんとかそのための
撮影をしよう、という話をしたのが金曜日。

今朝、彼が、おはよう、のつぎに口にしたのが、
" This is sooo amazing!"
びっくりだよー!! すごいよーー!

また、今度は何、、?、ぎくりとしました。

" We are thinking about the bride photographs as fine art.
And this lady owns a paper store is going to San Francisco to be at the
Wedding Expo!  That's coming weekend!  This is so Amazing!
The nature is telling us to go!  I got to go!"
丁度、花嫁さんのアート作品の話をぼくらがしてた時に、
この人が、招待状なんかのカード屋さんをしている女性が
なんと、この週末サンフランシスコのウエデイング展示会に
行くんだよ! 偶然じゃなくて、行くべきなんだよ! 絶対いかないと!

青地は私の頭の中での和訳、理解した言葉です。


" This is an opportunity!!  I may meet lots of people!!"
" We should take the chance!   We should not let go  any opportunity! "
チャンスだよ、チャンス!! いろんな人に出会えるよ!
このチャンスを逃す手はないよ! ぼくらは今、どんな機会も
逃しちゃいけないんだよ!


はい? ギャラリーの電気代もはらえないのに、シスコまでの
ガソリン代はどうするの?

それは、チャンスなの、リスクではないの?

We?  私はまったくその考えに含まれたくないですよ。

花嫁の写真のサンプルをつくってもいないのに、何を
しに、手ぶらでわざわざシスコまで行くの?

来週には、ほかの展示もあって、まだ、3つ作品を仕上げないと
いけないのに、あなたの心はどこにあるの?

心の中で、いろんな思いがふつふつと湧いて、グラグラと瞬時に
熱くなりました。

4月には、うちのギャラリーで、今 作成中のお金持ちさんのお嬢さんの
写真の展示会があり、そこに、お金持ちさんがお友達のリッチさんたちを
つれてきて、さらにオーダーをしてくれる話だってあります。
4枚写真を作品として仕上げる約束で、今のところ、一枚だけ仕上がっています。
約束の写真を4月の展示会までに仕上げることが先決で、しかも作成中の
写真をただのポートレート以上の作品に仕上げる事に集中する時なのに。

これです。 いきなり、ウエデイング業界に夢中です。
ミスター夫、2日前からウエデイング業界のサイトをやたらと
チェックしていました。

ミスター夫の opportunity病。

チャンスと言う名の下に、まるで、カメレオンのように、毎週、毎週、
違う事に首をつっこんでは、本来するべき写真製作に気持ちが残っていない。

いいアイデアだね!、じゃあ、そうすれば、と言うと、ほんとうに
一目散にそれしかみえなくなるのです。 写真はそっちのけ。
そして、また飽きる。 だいたい50日サイクルです。

どうして、気がつかないのだろう。 なんで、こんなにいろんな事に
毎週 気をとられるのだろう。

言葉を選んで、なんとか写真に集中してほしいことを説明しているうちに、
やりきれなくて、涙がポタポタポタポタ。
目の下が、ぎゅーっとつねられるかのように、つっぱりました。

彼は言いました。
泣かれるとこっちもつらいから、もう目の前で涙を流しつづけ
ないでくれ。 君のためになんとかしようとして、どんな機会も逃さな
いようにしているだけなんだ。 わかってくれ。 
そんな話はぼくにはしないでくれ。

そのあと、はずみでしょうね、彼の口から出た言葉。

" You only came up with 2 months rent out of 6 months."
 この言葉が、かまの刃のようにザクっときりこんできました。
 どう、理解しても、その意味は、そういう事でした。

この人、この6ヶ月、何も見えてなかったんだ。

それを聞いた瞬間、涙とともに、せつない思いが
消えました。 何かがなくなった、といってもいいかもしれません。

もう、しばらく一緒にいたら、嫌悪感が私の心を支配して、
それを超えると、無感情になる、そうなる。

ヒリヒリする目でそう考えながら、仕事を探しにいってきます。

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