Wednesday, May 30, 2012

河本準一さん母、生活保護不正受給疑惑から思うこと。

このところ、Yahoo Japan にアクセスすると
嫌でも目に入ってくる
次長課長河本の母、生活保護不正受給疑惑!


最初は日本の会社で次長、課長をしている
河本さん、なる人が、課長、次長であるにもかかわらず
母親の生活保護を受けていたのかと思っていました。


その後毎日このトピックがでてくるので
ついにクリックして記事を読み、なーるほど、こういう
ことだったのかと納得。


息子が所得4000万円をこえる母親の場合、
アメリカではこういうことは起きそうにない話です。


まず、アメリカの場合、社会福祉の援助を受ける際
その申請者、配偶者の過去3ヶ月間にわたるすべての
銀行口座の明細を提出しなければなりません。


そして、自分たちのもっている全ての口座を福祉局に
知らせる義務があります


その際、ウソ、偽りがあると刑事責任が問われます、それでも
いいなら生活保護を申請してください、という欄にサインをしないと
申請さえできません。
この時点ですでにかなり不正受給者を防止しています。


次に、福祉局の人が各銀行口座(仕事の口座も含む)
の3ヶ月の明細を丹念にしらべ、毎月の平均収入をしらべます。
この時、本人にお金がなく、親族からお金をかりた金額さえも
収入、としてみなされます

借りて返すお金なのに、なぜ?、と聞いた所、
家族の収入だから、収入とみなす。とのことでした。
(内心合点がいきませんでしたが。)
(家族が家族をささえるのはあたりまえ、ということでしょうか。)
もしこれが金融業者から借りた利息の発生する借入金だと
収入にはならないようです。


ちなみに、アメリカでは海外に住む家族を扶養する場合、それは
扶養控除とはなりません。
アメリカではないのですから、その家族は国籍地である住んでいる国の
保護を受けるべき、ということです。
あたりまえといえば、あたりまえですね。


かなり、きびしいでしょ。


そして、第三が、申請後、もう一枚同意書にサインしないと
受給資格が発生しません
それは、
福祉事務所があやまって金額を多く支給した場合、そして
それが後日判明した場合、または申請にミスがあり
不正に多くの金額をもらっていた場合、受給者は福祉局に
対し、その全額を返すことに同意する


、というものです。

そして生活保護が支給された後も1年に一度かの割合で
在宅訪問調査が実施されます。
仕事をさがしているのか、仕事を探す意思があるのか、
福祉局は障害者には障害者向けの雇用サービスも提供します。



我が家もこの春生活が大変で、生活保護ではなく食費保護を
うけようと申請しましたが、夫婦のもつ全ての銀行口座の
3ヶ月の明細を調べられ、出た結果が、支出額がどうであれ
夫婦そろって毎月1200ドルのお金が銀行口座にはいっているので
食費保護(って、300ドルくらいのものですが)は却下されました。
(ちなみに過去1ヶ月は収入がなく、Sia の家族からお金をかりたの
ですが、それも家族の収入とされよって我が家の申請は却下されました。)

却下されて、ミスターSia は、こんな大変な思いして
申請するくらいなら、できること全てして自分でお金を稼ぐ!、と
ヤル気に。  我が家の場合、この申請作業を通して

自分で稼いだお金で生活する事の気分爽快感が分かりました。
(申請は大変で、ちょっと申請してみよう、といった気合いでは
できません。普通の人なら)(それでも却下された我が家)



この河本準一さんの場合、収入がそれだけあり、母親に送金もしていた
のなら、生活保護の申請の時点でちゃんと母親の全ての銀行口座の
明細などが調べられていたら却下されていたかもしれません。


芸人さんというのは知名度が多い分、こういうことがあると
一般人以上にたたかれます。

河本さんは海外に住む親族の生活も支えていた、
と読みましたが、それならなおさらたたかれます。

それだけできる人が母親の生活援助をできない、 のか?、と
たたかれます。

しかもその場合の親族への援助は、日本で家族扶養 とはみなされないの
ではないでしょうか。ほとんどの国で海外にすむ親族への援助は
家族扶養とはみなされないのでは。。。


芸能人の家族に疑惑があると、マスコミがさわぎたてて
本当に必要で申請している人たちさえも白い目で見られます。


だからこそ、行政ももうちょっとつっこんで
資金のもとが血税である生活保護をうける方にも受けるなりの
義務がある行政にも事実をしる権利がある、ということを
徹底していただきたいものです。


アメリカの場合、この辺が徹底されていても
不法入国の移民達が子供を産んで、その子供経由で市民権を取得、
現金収入の仕事をして税金をおさめないまま、所得がない市民として
アメリカの福祉の恩恵をすべて受けている人もまわりにいます。

密告したい気分になりますが、そういうことをすると一生後味が
悪いのでしません。


もっとひどいのは、働くと生活保護がとまるから働かないで
精神疾患のフリをして仕事もせずに生活保護のお金だけもらい、
アパートは政府の低所得者用アパートに住んで、暮らしている
人たちも居ます。
本当にいろんな人がいて、色々な生活の仕方があります。

こういう福祉の恩恵だけ受けて、その感謝の気持ちを返す事がない
人たちが増え続けると働く低所得者層の税金はあがるばかり。
しまいに税金が払えなくなり、行政自体が回らなくなります。
 
本当に生活保護の必要な低所得の働くアメリカ人(100年以上
アメリカ国籍の家庭からきたアメリカ人をさす)にかぎって
生活保護を受けていません。


日本がアメリカのようになりませんように。
移民や難民の権利を認めすぎてアメリカ自体が虫食いに
あらされている、そんなアメリカの二の舞をしませんように。



権利がある、ということは義務もある、と信じています。

今日はめずらしく、社会福祉援助について考えてみました。

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